失敗しない新築マンション購入術

機械式駐車場をオススメできない理由8つ

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機械式駐車場をオススメできない理由8つ

狭い土地を有効活用できる方法として都心のマンションでよく導入されている機械式駐車場ですが、その特徴を知らずに契約してしまい後悔する人が後を絶ちません。

駐車場の利用有無にかかわらず、「機械式駐車場付きマンション」の住民に共通して起こる問題もありますので、マンション購入前にしっかり頭に入れておきましょう。

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機械式駐車場とは

機械式駐車場は大きく分けると、ピット昇降式(単純上下型)と横行昇降式(パズル型)という2つの方式があります。

ピット式

パズル式

普段、車に乗らない人には分かり辛いかもしれませんね。下記の動画を参考に見てください。少し設備のイメージが湧くかと思います。

出典「公益社団法人 立体駐車場工業会」

「都心で駅近で駐車場付き」というような条件でマンションを探すと、ほとんどのマンションの駐車場がこのような機械式になっています。

機械式駐車場の特徴

マンションの敷地が狭くても一定の駐車台数を確保できるのが機械式のメリットですが、一般的な平面式駐車場と比べると以下のようなデメリットがあります。

車の出し入れの時、運転席から降りる必要がある

大きな荷物がある時や雨が降っている時などは少々面倒です。

車の出し入れに時間がかかる

車の駐車位置にもよりますが、パレット(台)昇降に数分、車の出し入れに数分、パレットを元に戻すのに数分、と時間がかかります。

急ぎで車を出したい時はイライラするかもしれません。機械の動作が止まるまでずっと待っているのも辛いです。これが炎天下や極寒の日だったら尚更です。

複数人が車を出し入れすると順番待ちが発生する

1度に1台分しか動かせませんので順番待ちが発生します。これも急ぎの時は困りますよね。待たせている方も変に焦ってしまい精神衛生上良くありません。

早朝や深夜に車を出し入れすると周囲に音が響く

機械ですから音が出ます。近所迷惑を考えると気軽に車を出し入れできなくなります。

1台トラブルと全ての車の出し入れができなくなる

トラブルが発生して機械がストップしてしまうと他の人の車まで出せなくなります。

駐車できる車のサイズに制限がある

高さ制限などがありますので、車を買い替えるときの選択肢が狭まります。

操作事故が発生しやすい

これは駐車場を利用しないご家庭にもかかわる話です。子供が駐車場に入り込んで遊んでいたりすると特に危険です。

機械の維持費に莫大な費用がかかる

一番のデメリットはやはりこれでしょうね。とにかく維持費がかかります。機械式駐車場の維持費については以下でもう少し詳しく説明します。

機械式駐車場の維持費

機械式駐車場の法定耐用年数は15年とされています。

途中メンテナンスをしながら使っていきますので、だいたい15年~20年で設備の全取り替えを行うマンションが多いようです。

押しボタンなどの安全装置を5年で交換、昇降装置を10年で交換、地下排水ポンプも10年程度で交換、設備全体を20年で全取り替え、といったところが一般的な目安です。

全取り替えの費用は車1台当たり100~200万円かかると言われています。この全取り替えを見込んで修繕費の積み立てを行うのですが、これがクセ者なんですよね。

分譲マンションの駐車場料金というのは、管理組合の収入として修繕費会計に組み込むのが一般的なのですが、そもそも駐車場料金が安く設定されているマンションは設備の交換時に充分な積み立てができておらず後で慌てることになります。

修繕積立金の適正額についてはこちらを参照

その修繕積立金、相場より安すぎませんか?
マンションに入居すると、毎月、修繕積立金を支払うことになります。当初の額はマンション販売業者が設定したものになっていますが、これは管理組合が...

販売業者の中には、月々の支払額を低く見せてマンションを売りやすくするために、駐車場料金を極端に安く設定したり、無料にしているところまでありますが、見た目の安さに喜んでいてはいけません。後で必ず埋め合わせの費用が発生します。

そうかと言って、料金を高目に設定しなおすと住人は外の月極駐車場を借りはじめます。こうなると機械式駐車場に空きが出て管理組合の収入が落ちていき、結局、修繕費が足りなくなっていきます。

機械式駐車場はこのバランスが非常に難しいのです。

これは機械式駐車場を利用しない住民も無視できない問題です。機械式駐車場はマンションの共用資産なので、全住民の修繕積立金が使われることになるからです。

機械式駐車場付きマンションに住むということは、駐車場の利用有無にかかわらず割高の費用負担が発生するということを覚えておいて下さい。

機械式駐車場を契約するなら地上か地下か

維持費がかかると言っても、「都心で駅近で駐車場付き」のマンションは機械式しか選択肢がないのですから、車を持つ人はこれを利用するしかありません。

ここでは屋外によく設置されるタイプの地上1段、地下2段のピット昇降式駐車場を例に、契約する駐車スペース毎のメリット・デメリットを整理しておきます。

駐車スペース 地上1F 地下1F 地下2F
車の出し入れ時間 ×
駐車場料金 ×
通常の天候の影響 ×
大雨・台風の影響 × ×
盗難やいたずら ×
機械故障の影響 × ×

○=良い、△=やや悪い、×=悪い

【車の出し入れ時間】
地上1Fであれば平面式駐車場と変わりません。

【駐車場料金】
地下階はパレット昇降の煩わしさの分、料金が地上階よりも安く設定されます。

【通常の天候の影響】
地下階は上のパレットが屋根の代わりをしますので天候などの影響を受けにくく、雨、ホコリ、砂、鳥のフン、落ち葉などが車に付かないので洗車の手間が省けます。

また紫外線の影響も少ないので、車のボディー変色を防げるというメリットもあります。

【大雨・台風の影響】
マンションの立地も関係しますが、地下は大雨・台風のたびに水没する危険があります。最近よくあるゲリラ豪雨などはちょっと心配になりますよね。

【盗難やいたずら】
地下であれば車上荒らし、盗難やいたずらの心配がないというメリットがあります。

【機械故障の影響】
機械が故障すると地下階は車の出し入れができなくなります。その意味で地上1Fは機械故障の影響を受けにくくトラブルに強いかもしれません。

また、機械故障という点で考えると、24時間対応のメンテナンス会社と契約している事も大切なポイントになってきます。

地上・地下のどちらが良いかは一概に言えません。重要視するポイントは人によって違いますし、もっと複雑な多段式駐車場であれば更に状況が異なってくると思います。

あくまでも機械式駐車場を利用する際の一例だとお考えください。

まとめ

マンションに機械式駐車場が付いている場合はそのデメリットをよく踏まえたうえで購入を検討してください。

駐車場を利用する/しないにかかわらず、機械式駐車場が付いているマンションを購入するのであれば、メンテナンスや全取り替えも含めた資産として認識しておく事が重要です。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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